大切なペットとの別れを経験した後、遺骨を自宅で供養することを選ぶ方が増えています。
現在では、ペットの遺骨を自宅で供養する人が8割にも上ります。法律上も宗教上も、ペットの遺骨を自宅に置くことに問題はありません。
しかし、遺骨の保管には適切な場所選びが重要です。
この記事では、ペットの遺骨を置いてはいけない場所と、適切な保管方法について詳しく解説します。
遺骨を置いてはいけない場所
自宅で遺骨を保管する際にカビが生えるのではないかと心配される方が大変多いのですが、ペットの遺骨は心地よいリビングや寝室などに安置されることが多いことから、私たちは遺骨にカビが発生することはほとんどないと考えています。
しかし、より安心してペットの遺骨を大切に保管するためには、以下の場所は避けるべきです。
- お風呂場や洗面所:
湿気が多い場所は遺骨にカビが生える原因となります。 - 不衛生な部屋:
カビの胞子やホコリが多い場所は避けましょう。 - 窓際:
結露が発生しやすい場所は湿気対策が難しいため不適切です。 - 直射日光の当たる場所:
骨壷や遺骨が劣化する可能性があります。 - 人の出入りが多い場所:
あまりにも人の出入りの多い場所は誤って倒したり、ぶつかったりする危険があります。
遺骨の保管場所として最適なのは、湿度が低く、安定した温度が保たれる場所です。
リビングルームの棚や寝室の静かな一角などが適しています。
適切な遺骨の保管方法
遺骨を大切に保管するためには、以下の点に注意しましょう。
- 湿気対策:
骨壷の中に珪藻土や除湿剤を入れることで、カビの発生をより防ぐことができます。 - 定期的な点検:
心配な場合は骨壷の蓋を開けて、カビの有無を確認しましょう。
手元供養の新しい形
最近では、従来の骨壺での保管以外にも、様々な手元供養の方法が登場しています。
例えば
- ペット用仏具セット:
おしゃれで場所を取らない、ペットらしいデザインのものやクリスタル製の仏具セットなどが人気です。 - 骨壷カバー:
骨壷のイメージを和らげ、インテリアに馴染むデザインのカバーを使用する方法があります。 - ジュエリーへの加工:
遺骨をペンダントやリングなどのアクセサリーに納めて、常に身につけることができます。
手元供養の方法は個人の好みや生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
大切なのは、ペットとの思い出を大切にし、心の中で供養を続けることです。
まとめ
ペットの遺骨を自宅で保管することは、多くの飼い主にとって心の慰めとなります。
しかし、適切な場所選びと管理が重要です。湿気の多い場所や不衛生な環境は避け、定期的なケアを行うことで、大切なペットの遺骨を長く美しく保つことができます。また、新しい手元供養の形を選ぶことで、より自分らしい方法でペットを偲ぶことができるでしょう。
この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。