大切なペットとの別れは、どの時期であっても心が痛む経験です。
特に年末にペットを亡くした場合、年賀状や喪中はがきの対応に悩む方も多いでしょう。この記事では、ペットを亡くした後の適切な対応と、寒中見舞いを活用する方法についてご紹介します。
ペットの死と喪中はがき
ペットは多くの人にとって家族同然の存在です。
しかし、一般的な慣習では、ペットの死に対して喪中はがきを出すことは一般的ではありません。とはいえ、近年ではペットを家族の一員として扱う風潮が高まっており、ペットの死を知らせる方法として寒中見舞いを活用する方が増えています。
寒中見舞いを活用する利点
年末にペットを亡くした場合、喪中はがきの代わりに寒中見舞いを送ることで、以下のメリットがあります。
- ペットの死を適切に伝えられる
- 年賀状を控える理由を説明できる
- 新年の挨拶を兼ねることができる
寒中見舞いを利用してペットの死を伝えることは、飼い主の心のケアにもつながります。
周囲の理解を得ることで、ペットロスの緩和にも効果があります。
寒中見舞いを出す時期
寒中見舞いを出す適切な時期は、松の内が明けてから立春までです。
- 関東地方:1月8日〜2月4日頃
- その他の地方:1月16日〜2月4日頃
ただし、お相手に届く日がこの期間内であれば、1月7日や15日に投函しても問題ありません。
寒中見舞いの文例
ペットの死を伝える寒中見舞いの文例をいくつかご紹介します。
- 一般的な文例:
「寒中お見舞い申し上げます。昨年末に愛犬(愛猫、愛兎など)の○○が永眠いたしました。つきましては、新年のご挨拶を控えさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」 - より詳しく伝える場合:
「寒中お見舞い申し上げます。昨年12月に、15年間家族の一員として共に過ごしてきた愛犬○○が天に召されました。突然の出来事に、まだ悲しみの中におりますが、○○との思い出を胸に、新しい年を迎えたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」 - 簡潔に伝える場合:
「寒中お見舞い申し上げます。昨年末のペットの死去により、年始のご挨拶を控えさせていただきます。本年もよろしくお願いいたします。」
寒中見舞いの文面は、受け取る相手との関係性を考慮して選びましょう。
ペットとの思い出を共有できる相手には詳しく伝え、そうでない相手には簡潔に伝えるのが良いでしょう。
まとめ
年末にペットを亡くした場合、喪中はがきの代わりに寒中見舞いを活用することで、適切に周囲に状況を伝えることができます。寒中見舞いは1月8日(または16日)から2月4日頃までの間に送るのが適切です。
文面は相手との関係性を考慮して選びましょう。ペットの死は深い悲しみをもたらしますが、周囲の理解と支えを得ることで、少しずつ前を向いて歩んでいくことができます。寒中見舞いを通じて、大切なペットとの思い出を共有し、新たな年への希望につなげていただければ幸いです。
この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。