大切な家族の一員であるペットが旅立ったとき、
深い悲しみを感じるのは、私たち人だけではありません。
実は、飼い主だけでなく、一緒に暮らしていたペット自身も、
仲間を失った悲しみを感じることがあると言われています。
多頭飼いをしているご家族から、
こんなお声をいただくことがあります。
- 「残された子が元気をなくしてしまった」
- 「急に甘えん坊になった」
- 「ごはんを食べなくなった」
この記事では、
残されたペットにも起こりうる“ペットロス”について、
やさしく、分かりやすくお伝えします。
目次
ペット同士にも「絆」と「喪失感」はあります
近年、動物行動学の研究でも
犬や猫が社会的な絆を築くことが分かってきました。
長く一緒に暮らしたペット同士は、
人間の家族関係に近い結びつきを持つことがあります。
- 一緒に眠る
- 行動のタイミングが似てくる
- 互いを探すしぐさを見せる
こうした関係性があった場合、
仲間を失うことで喪失感が生まれることは、
とても自然なことなのです。
残されたペットに見られる主なサイン

残された子に、こんな変化はありませんか?
- 食欲が落ちた・好物に反応しない
- 元気がなく、眠る時間が増えた
- 亡くなった子のいた場所を探す
- 過剰に毛づくろいをする
- 飼い主から離れたがらなくなった
これらは「問題行動」ではなく、
悲しみを感じているサインであることが多いのです。
残されたペットへのやさしいケア方法

① 環境を急に変えない
- 寝床や生活リズムはできるだけ維持
- 亡くなった子のにおいが残るものを、すぐに処分しない
② いつもより「そばにいる時間」を増やす
- 声をかける
- 撫でる
- 一緒に過ごす
それだけでも、安心感につながります。
③ 小さな刺激で日常を取り戻す
- 新しいおもちゃ
- 短時間の散歩コース変更
- 遊びの時間を決める
無理に元気づけようとしなくて大丈夫です。
こんなときは専門家に相談を
以下が2週間以上続く場合は、
動物病院や行動専門の獣医師への相談も検討しましょう。
- 食事をほとんど取らない
- 極端な無気力が続く
- パニックのような行動が出る
「大げさかな?」と思わなくて大丈夫です。
早めのケアは、回復への近道になります。
ご家族自身が不安を感じている時点で、相談する理由は十分にあります。
新しい家族を迎えることについて

もし、
「お空にいるあの子の弟・妹として迎えたい」
そんなご縁が訪れたなら。
それは――
旅立った子を、精一杯愛し抜いたからこそ巡ってきた出会い
なのかもしれません。
新しい命を迎えることは、
決して裏切りではありません。
最後に|残された子も、あなたも、ひとりじゃない
多頭飼いのペットも、
確かに悲しみを感じることがあります。
でもそれは、
一緒に過ごした時間が本物だった証。
あなたが向き合い、寄り添うことで、
残された子も、少しずつ前を向いていけます。
どうか、
「ちゃんと悲しんでいる」ということを
やさしく受け止めてあげてくださいね。
この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。

