
ペット供養を行う中で、メモリアルグッズとして登場する「敷物」。
香炉やロウソク立てのような仏具と比べて、使い方や必要性が分かりにくいかもしれません。
実際、敷物はペット供養において必須アイテムではありません。
けれど、知れば知るほど「祈りの場に欠かせない名脇役」であることがわかってくるはずです。
敷物の3つの役割とは?
1. 仏壇を保護する
ペット仏具の多くは陶器製で、裏面にざらつきがあることが一般的です。
直接仏壇に置くと、傷や汚れの原因になってしまうことも。
敷物を敷くことで、仏壇や棚を守り、安心してお祀りすることができます。
水やお供えの食べ物をこぼしてしまった場合にも、敷物が汚れを受け止めてくれるため安心です。
- ワンポイント:白木の仏壇を使用している方は、特に水分シミ防止のために敷物が活躍します。
2. 火の安全を守ってくれる
ロウソクやお線香など、祈りの場では火を使うことが多くなります。
難燃加工された敷物を使用すれば、火の気に対するリスクを軽減できます。

香炉の灰や火種が落ちても焦らずに済むため、 「安全に祈りたい」という想いを支えてくれる存在になります。
※もちろん火の取り扱いには十分ご注意ください。
3. 祈りの空間を華やかに演出
敷物には多彩なデザインやカラーがあり、 仏具を置くことで空間にまとまりが生まれます。
季節に合わせた色や、ペットちゃんのイメージに合わせた柄を選ぶことで、
その子らしい雰囲気を演出でき、祈る時間がより心穏やかなものになります。
「うちの子の場所が、より温かくなった」 そんな声も多く寄せられています。
敷物は“お座布団”にも
「位牌やお写真がうちの子そのものだから、何か敷いてあげたい」
そんなご家族さまの想いもよく耳にします。
敷物は、位牌やフォトフレームの“お座布団”としても大活躍します。
生前のように心地よい場所を用意してあげたい、 そのお気持ちが何よりの供養となるのです。
敷物のお手入れについて
敷物の素材によって、お手入れ方法は異なります。
洗濯可能なもの → 中性洗剤でやさしく手洗い
洗濯不可なもの → 柔らかい布で乾拭き
どうしても落ちない汚れがついてしまった場合は、
「これまで祈りの場を守ってくれてありがとう」の気持ちをこめて、
新しい敷物に取り替えてあげてくださいね。
まとめ
敷物は見落とされがちですが、 ペット供養において空間を守り、心を整えてくれる存在です。
- 仏壇や棚を保護する
- 火の気のリスクを減らす
- 空間に彩りと温かさを加える
「何を揃えたらいいのか分からない」と迷っている方も、 ぜひ敷物も候補に入れてみてください。
心のこもった祈りの時間が、より安らかなものになりますように。

この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。