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「ペットにも初七日ってあるの?」ペットの法要や数え方、供養について紹介

2024.07.01

「ペットにも初七日ってあるの?」ペットの法要や数え方、供養について紹介

犬の初七日って何?その意味と大切さ

愛犬を亡くした悲しみの中で、多くの飼い主さんが「初七日」という言葉を耳にします。初七日は、愛犬が亡くなってから7日目にあたる日で、大切な供養の機会となります。

初七日の数え方は、愛犬が亡くなった日を1日目として数え、7日目がその日となります。例えば、6月1日に愛犬が亡くなった場合、6月7日が初七日です。この日は、愛犬の魂が新しい世界へ旅立つ準備をする大切な時期とされています。仏教の考え方では、亡くなった後の49日間を「中陰(ちゅういん)」と呼び、この期間に様々な試練を乗り越えて、次の世界へ向かうと言われています。

初七日の供養とは?感謝を表現する方法

初七日の供養方法は、各家庭や個人の考え方によって異なりますが、以下のような方法が一般的です。

  • お供え物を用意する:愛犬の好きだったおやつや食べ物、お水、お花などをお供えします。ペット霊園のお墓にお供えをする際は、お供えできないものがないか事前に確認をとると安心です。
  • お線香をあげる:静かに愛犬を偲びながら、お墓や仏壇にお線香の煙を立てます。
  • 写真を飾る:愛犬との思い出の写真を飾り、生前の姿を偲びます。
  • 家族で思い出を語り合う:愛犬との楽しかった思い出や、感謝の気持ちを家族で共有します。

初七日から四十九日までの過ごし方

初七日の後も、愛犬の供養は続きます。特に重要とされるのが四十九日です。

主な供養の日程について

  • 三十五日(小練忌):亡くなってから35日目
  • 四十九日(大練忌):亡くなってから49日目
  • 百か日:亡くなってから100日目
  • 一周忌:亡くなってから1年後の命日

様々な供養の選択肢

愛犬の供養方法は、飼い主さんの思いやこれから愛犬とどう過ごしていきたいかに合わせて選ぶことができます。以下にいくつかの選択肢をご紹介します。

  • 自宅での供養:愛犬との思い出が詰まった自宅で、静かに供養を行う方法です。手元供養と呼ばれており、自宅で供養するための仏壇や仏具セットも販売されています。
  • ペット霊園での供養:専門のペット霊園で、他の動物たちと共に眠る選択肢です。個別墓地や合同墓地など様々な形があります。
  • 樹木葬:自然に還る形で愛犬を供養する方法で、環境に配慮した選択肢です。
  • メモリアルジュエリー:愛犬の遺骨を使ってジュエリーを作り、常に身につけることができます。

供養の方法に正解はありません。大切なのは、愛犬との絆を大切にし、自分たちなりの方法で心を込めて供養することです。無理をせず、自然な形で愛犬を偲ぶことが、心の癒しをもたらし健全な悲しみの過程へとつながるとされています。

供養がもたらす心の癒し

愛犬を亡くした悲しみは、時に深く長く続くことがあります。この状態は「ペットロス」と呼ばれ、多くの飼い主さんが経験します。初七日をはじめとする供養は、この悲しみを乗り越える助けとなる可能性があります。
供養を通じて以下のような効果が期待できます。

  • 気持ちの整理:供養の準備や実施を通じて、愛犬との思い出を整理し、別れを受け入れる過程を支援します。
  • 家族の絆の強化:家族で供養を行うことで、共に悲しみを乗り越える力が生まれます。
  • 感謝の気持ちの表現:愛犬への感謝の気持ちを表現することで、前向きな気持ちが芽生えます。
  • 新たな関係性の構築:供養を通じて、愛犬との新たな関係性(守護者としての存在など)を見出すことができます。

 まとめ

初七日をはじめとする供養は、愛犬との別れを受け入れ、新たな関係性を築くための大切な機会です。供養の方法に正解はなく、愛犬との思い出や絆を大切にしながら、自分たちなりの方法で心を込めて行うことが重要です。

文化や時代によって供養の形は変化しても、愛犬への感謝と愛情を表現することの本質は変わりません。悲しみの中にあっても、愛犬との幸せな思い出を胸に、前を向いて歩んでいくことが、最高の供養となるでしょう。

愛犬との別れは辛いものですが、初七日や供養を通じて、その存在が私たちに与えてくれた喜びと学びを再確認し、感謝の気持ちを新たにすることができます。愛犬は私たちの心の中で、いつまでも生き続けているのです。

この記事を書いた人

芳賀 葵生
愛犬のミニチュアダックスフンドを亡くしペットロスを経験、ディアペットへ入社。
ディアペット東京店の店舗スタッフとして勤務。動物葬祭ディレクター2級保有。

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