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【お別れ体験記】店長 関口と愛猫わたあめのお話

2024.10.13

【お別れ体験記】店長 関口と愛猫わたあめのお話

みなさま、こんにちは。
店長の関口です。私事ではございますが、2016年2月19日、
愛猫わたあめ(通称:わた)が旅立ちました。

生まれつきの心臓奇形、うっ血性心不全であることが発覚した翌日の突然死でした。もっとできることがあったのではないかとも思いますし、 かわいそうなことをしたと、わたに申し訳ない気持ちでいっぱいです。

でも、その頑張りをたたえたいですし、ありがとうの気持ちもまた、いっぱいです。

6か月というあの子に与えられた時間を、精いっぱい生きてくれました。

わたと一緒に居たのは2か月でしたが、人生のうちにこんな幸せな期間があったこと、 めぐり合わせてくれたすべての状況に感謝します。皆さまもそれぞれに、とてもつらく、悲しいお気持ちがおありかと思います。

その胸の痛みは、経験した者にしかわからないものです。

そして何度経験していても、まだ元気な子が居たとしても、 その子ぞれぞれの想いがありますから、決して大丈夫とか、そういうことでもないのですよね。まだまだ立ち直るには時間が必要です。

名前を呼ぶと急いで走ってきて甘える姿を思い出すと、 何とも言い難い気持ちになって、涙がでます。それも49日までと、心に決めました。

49日までは、泣きたいときはうんと泣きます。

49日を過ぎたら一区切りつけて、わたのため、自分のため、周りの人のためにも、
もう泣かないで過ごせるようにしたいです。

なれるかどうかは分からないけど、少なくともそうしたいと思っています。いつか、あの子を思い出すことが自分の笑顔の源になりますように。

心の中で、穏やかな気持ちと共に生き続けますように。

皆さまと一緒に頑張っていきたいと思います。ここからは、お別れの仕方や、これからのことなどをお話しします。

ペットちゃんを亡くした方にはもちろん、そうでない方にとっても、 少しでも役立つことがあれば幸いです。

遺体の安置

いつもの通り仕事を終えて帰宅したところ、
わたはドアにもたれかかるように倒れ、冷たくなっていました。

もう1匹の愛猫もふが、何度も前足でトントンと叩いていましたが、 全く反応する素振りはありませんでした。

わたを抱き上げ、何度も何度も名前を呼びました。
やっぱり、何の反応もありませんでした。それからどれくらいの時間が過ぎたのか、覚えていません。

他の猫さんのお世話もせず、ずっとわたのそばにいました。

でも、どうにかしなくてはと思い立ち、わたが時々使っていたハンモック(ニャンモック)のクッションをはずし、 その上にブランケットを乗せ、わたを安置しました。

手にはお気に入りだったねずみさんのおもちゃと、綿棒さんを持たせてあげました。

涙やけしてしまった目元をお掃除してあげて、身体もきれいに拭いてあげました。

お腹には保冷剤を当て、うっすら開けた目を静かに閉じてあげました。

ピンと伸びきった手足を優しく内側に曲げて・・・
不思議なくらい要領を得ている自分がまた悲しいものです。

連絡

生前お世話になった方 – ブリーダーさん、家族、友人、ペットシッターさん、 獣医さん、保険会社さんたちに連絡をしました。

また、火葬の相談もしなければなりません。

幸いにも自社で火葬ができますので、弊社社長にも相談しました。夜遅くにも関わらず、まずシッターさんが駆けつけてお別れをしてくださいました。

土日は家族や友人も、わたの最期の姿を見届けてくれました。お花だけでなく、私を気遣って食事や甘いものを持ってきてくれたり、 そういう優しさが身に沁みますね。

最後のお別れ

火葬は月曜に決め、土日はわたとゆっくり過ごしました。
火葬をしたら、骨になってしまいます。

姿があるうちに、その毛並みやにおい、かわいい手、小さな鼻、
できる限りわたの生きていた時の感覚に触れておきたいと思いました。

いつも一緒に寝ていたので、ベットにも移動させて・・・
甘えん坊さんだったので、たくさん撫でて、かわいがりました。

そしてたくさん謝りました。

いい子だね、ごめんね、辛かったね、ありがとうね・・・
感じたことそのまま、すべてをわたに伝えました。いよいよ火葬の月曜日。

朝一でスタッフに話をしてしまったら、
ディアペットに来てくださっている皆さまへの対応に支障がでると思い、 夕方に報告し、お別れをしてもらうことにしました。

それぞれ、わたに触れ、言葉をかけてもらい、わたもきっと嬉しかったと思います。

普段、店長として皆さまにご供養のアドバイスをしているのはもちろん、スタッフの上に立つ者でもあります。

気丈にふるまいたいものですが、
わたの前ではそうもいきません。

沢山、泣いてしまいました。

優しいスタッフ達も、一緒に泣いてくれました。

火葬

それまで寝ていたブランケットでは火葬ができないので、
お別れ布団に変えて火葬しました。

おもちゃはプラスチックなので、溶けてお骨についてしまったら大変です。

取り外して、お花とごはんだけ添えました。

それから、「わたあめ」という名前の元にもなった、
ふわふわとした柔らかい毛をはさみでカットし桐箱に詰めました。

最後に抱っこして、有難うの気持ちを伝えてから、炉に入れて、そっと火をつけました。

わたは煙になって空へ飛び立ち、小さくてもろい、少しのお骨が残りました。

やっとわたは、自由になれました。

もう苦しむことはないのですね。

姿が無くなって触れることも出来なくなるのは本当に悲しかったけれど、 お骨になって現実に向き合い、少し落ち着いた気がしました。

供養

会社にいる時間の方が長いので、私の目の前の棚にお骨壷と仏具、 写真立て、おもちゃなどを置きました。

きれいに残った歯は、カプセルに入れました。

スタッフも一緒にお線香をあげてくれています。

お骨壷には写真を貼ってみました。

毛はどんなふうにしようかと、今悩んでいるところです。

ストラップやぬいぐるみなどに加工しても良いけれど、
しばらくこのままにしようか等々・・・

きっと皆さまと同じように、ディアペットの枠も超えて考えております。

わたのためのお買い物ができて楽しいし、まだまだしたいことがたくさんあります。

こうして可愛い供養の場ができて、
「かわいい」「よかったね」こう思うだけで、安らかな気持ちになります。供養は亡くなった子のためでもありますが、残された人のためのものでもありますよね。

素敵な祈りの場が完成したら、また報告させてくださいね。

その後のご供養

四十九日

4月7日、四十九日を迎えました。

いま、祈りの場はこんな風になりました。

ふわふわしたお骨袋が本物の「わたあめ」みたいで気に入っています。スタッフみんなで、お焼香をして手を合わせ、冥福を祈りました。さあ、今日からは忌明けです。

最初に誓った通り、楽しかった思い出だけを胸に、
笑顔で過ごしていきたいと思います。ディアペットのお客さまが、
ご自身の辛い経験をお話ししてくださり、
「時間が解決してくれることもある」と励ましてくださいました。

本当にその通りだと思います。

決して忘れるとか、そういうことではないのですが、
少しずつ自分自身の生活ができるようになってきました。夏には新盆を迎えます。

みなさま、お盆は我が子がお空からお家に帰ってくるという、素晴らしい期間です!

目に見えないのが残念でなりませんが、その日を楽しみに、また頑張っていきましょう。

新盆

いよいよ、わたちゃんも新盆を迎えます。

やっと、やっと我が家に帰ってくるんだ!と思うと
今からわくわくします。お盆は、迎え火を焚いて、我が家の場所をお空に知らせます。

今年は初めてのお盆ですし、あの子が家を覚えているのかすごく心配なので ベランダで迎え火を焚いて、お部屋の中でお香も焚いて
さらにお家の中では提灯を灯そうと思っています。

本来、ここまでしなくてもいいのかもしれませんが、
あまりに心配なので、念には念をいれてみます。

ちなみに、前準備として、7月に入ってからは毎日ちょうちんを灯しています。帰ってきたら、大好きだったごはんをお供えして、沢山おしゃべりして、一緒に楽しく過ごしたいなぁと思っています。

きっとわたちゃんのことだから、クーラーの効いた部屋でごろごろしているんだろうなぁ。

姿が見えればなおのこと良いのに・・・と思いますが、「帰ってきてくれる」そのことを喜びたいと思います。みなさまはどんなお盆を過ごされますか?
いつもお空から私たちを見守ってくれている可愛い子たちが、 この世界に帰ってくるなんて、素敵ですよね。

年に1度の特別な時間・・・
準備も万端にして、大事に過ごしたいですね。

一周忌

愛猫わたあめの旅立ちから、1年が過ぎました。

振り返ればあっという間の1年でしたが、わたのことを忘れた日はありませんでした。
毎日、歴代の子たちと同じように、わたのお骨壷を開けて、ご挨拶。

その小さなお骨を見るだけで
「こんなに小さい体で、辛かっただろうな・・・」と
ついついマイナスに考えてしまって涙がこぼれる日もありました。それでも、
「わたは、私を悲しませるために生まれてきたのではない」 と思いなおし、一緒に居られた幸せな時間を思い出すようにしてきました。1年たった今。正直にお話すると、わたのことを想い、切ない気持ちになることがあります。

あの時・・・と思い返すこともあります。でも、あの子は与えられた命を一生懸命、最期まで全うしました。

そして、一人で旅立つことを選んだのです。

それは変わらない事実であり、それでいい、と思えるようになりました。こうして少しずつ、自分の中で消化して、心温まる思い出だけが残っていく日が、きっとくると思います。

わたが旅立ったときにお話したように、わたを思い出すことが笑顔の源になるように、
これからも手を合わせて、想いを伝えていきます。

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