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世界のペット供養文化を巡る旅~古代エジプトから日本の供養まで~

2025.03.11

世界のペット供養文化を巡る旅~古代エジプトから日本の供養まで~

ペット供養の形は文化や宗教によって驚くほど多様です。
メキシコではカラフルな祭壇にペットの写真を飾り、日本では寺院で読経が行われ、
トルコではコーランの一節が捧げられます。
この文化的多様性は、人間と動物の関係性に対する深い洞察を与えてくれます。

古代から現代までの多様な供養スタイル

エジプト:神聖化された猫のミイラ

古代エジプトでは猫は女神バステトの化身とされ、死後は人間同様にミイラ化されました。
飼い主は眉毛を剃ることで喪に服し、高価な副葬品と共に埋葬されました。

メキシコ:死者の日のペット供養

「ディア・デ・ロス・ムエルトス」では、マリーゴールドの花びらで道を作り、ペットの好物を祭壇に供えます。
マリーゴールドには「死者の世界から迷わずに魂を祭壇まで導いてくれる」という言い伝えがあるのだそう。

日本:動物供養の伝統と進化

寺院での水子供養に似た「動物供養」が特徴です。
築地場外市場の波除神社には魚介類の供養碑があり、ペット霊園では僧侶が読経する光景が見られます。

宗教が形作る供養の形

国・地域主な宗教特徴的な慣習
ネパールヒンドゥー教犬の日(ククル・ティハール)で
生きた犬と霊魂両方を祝福
トルコイスラム教コーランの朗読で
ペットの魂を清める
タイ仏教寺院で功徳を積むための寄進を行う
スカンジナビア古代信仰副葬品を添えた墳墓を建設

西洋と東洋の比較:供養観の違い

西洋と東洋では旅立ったペットへの思い偲び方や考え方が異なります。

西洋的アプローチ

  • 個人的な追悼(写真アルバム・思い出の品収集)
  • ペット専門霊園の利用
  • カウンセリングサービスの充実

東洋的アプローチ

  • 共同体との共有(寺院や神社での供養)
  • 自然回帰思想(散骨・樹木葬)
  • 先祖供養との連動

これらの多様な慣習は、単に葬送方法の違いではなく、人間と動物の関係性に対する哲学の違いを反映しています。
共通しているのは、ペットへの愛が時代や国境を超えて普遍的な感情であるという事実です。
どの文化の方法を選ぶにせよ、大切なのは飼い主の心が安らぐ形でお別れすることでしょう。

この記事を書いた人

荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。

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