大切なうちの子とのお別れは、
考えるだけでも胸が締めつけられるほど、つらいことです。
特に、これから数日以内に火葬を控えている方にとっては、
ペット火葬についての知識がないこと自体が、大きな不安につながることも少なくありません。
けれど、最初から詳しい方は多くはなく、知らないのはとても自然なことです。
実際に私たちディアペット/うちの子セレモナビにも、
「亡くしてから初めて知ることばかりだった」
「事前に調べたかったけれど、つらくてできなかった」
というお声が、たくさん寄せられています。
とても大切なことだからこそ、
いざという時に初めて向き合うことになり、不安や迷いが大きくなってしまう。
それは、どのご家族さまにも起こりうることです。
この記事では、
そんなお気持ちを少しでも軽くできるように、
この記事では、ペット火葬の中でも「立ち会い火葬」を中心に、一任火葬との違いや流れを、やさしく解説していきます。
目次
ペット火葬に「立ち会い」はできるの?
立ち会い火葬とは
立ち会い火葬とは、
火葬の前にきちんとお別れの時間を持ち、
火葬後にはご家族でお骨を拾う「収骨」まで立ち会える火葬方法です。
うちの子が旅立つその瞬間まで、
家族として一緒に見送りたい
そう願う方が、近年とても増えています。

一任火葬とは?
火葬には、立ち会い火葬のほかに「一任火葬」という方法もあります。
一任火葬を選ばれる方の中には、
「お骨を見ることが、どうしてもつらい」
「収骨の場面を想像すると、気持ちが追いつかない」
というお気持ちを抱えていらっしゃる方も少なくありません。
一任火葬は、そうしたご家族さまに代わって、
ペット火葬のプロが、責任をもって火葬と収骨を行う方法です。
「無理をしないで、うちの子を安心して託したい」
その想いから、一任火葬を選ばれることも、
立ち会い火葬と同じく、うちの子を大切に想う選択のひとつです。
立ち会い火葬と一任火葬の違い
- 立ち会い火葬
うちの子だけを個別で火葬し、ご家族が立ち会い、収骨も行う - 一任火葬
火葬から収骨までを業者に任せ、後日お骨を受け取る(または合同供養)
どちらが正解ということはありません。
「どんなお別れが、自分たちにとって後悔が少ないか」
そのお気持ちを大切に選んでくださいね。
立ち会い火葬の一般的な流れ(当日の流れと時間の目安)
施設や業者によって多少の違いはありますが、
多くの場合、次のような流れで進みます。
- 受付・ご説明
到着後、流れや注意点の説明を受けます。 - お別れの時間
お花やお手紙などを添え、ゆっくりと声をかけてあげる時間です。 - 火葬
スタッフが丁寧に進行します。 - 収骨(お骨拾い)
火葬後、ご家族でお骨を拾い、骨壷に納めます。
スタッフがそばで丁寧に案内してくれるため、無理のないペースで進められます。
火葬にかかる時間は体の大きさによって異なりますが、
小型の子で45分〜1時間ほどが目安です。
立ち会い火葬でよくあるご質問・不安
家族みんなで立ち会えますか?
多くの施設では可能です。
なかには、
「仲良しだったペット仲間が、わんちゃんと一緒に参列して、お別れの挨拶をしてくれた」
という、こころ温まるお見送りをされたご家族さまもいらっしゃいます。
必ずしも一般的ではありませんが、
その子らしい、やさしいお別れのかたちですね。
持って行くものはありますか?
- お花
- 写真
- メッセージカード
など、気持ちを伝えられるものがあれば十分です。
副葬品については、素材によって制限があるため、
必ず事前に業者へ確認してください。
立ち会うことで得られる「心の区切り」
立ち会い火葬を選ばれたご家族さまからは、
「ちゃんと見送れたと思えた」
「ありがとうを伝える時間が持てた」
「後悔が少なかった」
というお声を多く伺います。
悲しみがなくなるわけではありません。
けれど、納得のいくお別れは、その後の心の支えになることが多いのです。
火葬後のご供養について
火葬後のお骨は、
- おうちで手元供養する
- 納骨堂や霊園へ納める
- しばらく自宅で過ごしてから考える
など、さまざまな選択肢があります。
「今は決められない」というお気持ちでも大丈夫です。
多くのご家族さまが、時間をかけて答えを見つけています。
最後に 〜後悔の少ないお別れのために〜

ペット火葬に、ひとつの正解はありません。
ただ、
「私たち家族にとって、これでよかった」と思えるかどうか
それが何より大切です。
知らなかったことを、責めなくていい。
迷う気持ちがあるのは、うちの子を大切に想っている証です。
もし不安や迷いがあれば、
ディアペット/うちの子セレモナビでは、
火葬やご供養についてのご相談も承っています。
大切な家族とのお別れが、
悲しみの中にも、あたたかさの残る時間になりますように。
私たちも、心を込めて寄り添わせていただきます。
この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。


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