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大切なペットのために -エンディングノートの作り方と活用法-

2025.03.15

大切なペットのために -エンディングノートの作り方と活用法-

はじめに


ペットと一緒に過ごす時間はかけがえのないもの。
しかし、年齢を重ねるにつれ、「もしもの時」に備えておくことが大切になります。
特に、ペットがシニア期に入ると、健康状態の変化が目立つようになり、介護や最期の迎え方について考え始める飼い主さんも多いでしょう。


そんなときに役立つのが「ペットのエンディングノート」です。
これは、ペットの健康や日常の情報、もしもの時の希望をまとめておくノートのこと。
飼い主自身が整理するためだけでなく、万が一、自分がペットの世話を続けられなくなった場合にも役立ちます。
この記事では、ペットのエンディングノートに書くべき内容や、作り方のポイントを詳しく解説します。

エンディングノートとは?なぜ必要なのか?


「エンディングノート」というと、人間の終活を思い浮かべるかもしれません。
しかし、ペットも家族の一員であり、最期までしっかりとケアしてあげるために準備することが大切です。
ペットのエンディングノートには、ペットの基本情報や健康状態、万が一のときの対応方針を記録します。
これにより、飼い主が冷静に判断しやすくなるだけでなく、家族や動物病院にも情報を共有しやすくなります。
また、もし自分が突然ペットの世話をできなくなった場合、預け先の人が困らないようにするためにも役立ちます。

例えば、こんなケースに備えられます。

  • 緊急入院してしまい、一時的に世話ができなくなった場合
    ペットの食事や生活習慣を記録しておけば、代わりにお世話を頼むときにスムーズ
  • 災害時や避難時にどうするか決めておく
    避難所の受け入れ可否、預かり先、必要な物のリストを準備しておく
  • ペットが重い病気になったときに治療方針を決めやすくする
    延命治療の希望、最期をどう迎えたいかの記録しておく

エンディングノートに書くべき内容


ペットのエンディングノートには、以下のような情報を記録しておきましょう。

その1.基本情報

ペットの名前・性別・年齢・誕生日のほか、種類・品種・毛色うや体重・健康状態の推移。
マイクロチップの有無も書き記しておくと安心です。
それぞれ記録しておく理由を見てみると、その必要性が明確になります。

① ペットの名前・性別・年齢・誕生日を記しておく理由

理由:ペットの身元を特定し、適切なケアを受けられるようにするため

名前は、家族やペットシッター、動物病院などで識別するために必要です。
性別や年齢は、健康管理や病気のリスクを把握するために重要となります。
特に、性別によってかかりやすい病気(例:乳腺腫瘍はメスに多い)が異なるため、記録しておくと適切な医療を受けやすくなります。
誕生日(または推定生年月日)を記しておくと、ワクチン接種や健康診断のスケジュール管理に役立ちますよ。

② 種類・品種・毛色を記しておく理由

理由:遺失物届や緊急時の対応、適切なケアのため

迷子になった場合や災害時の避難先で「どんなペットか」説明できるようにするためです。
動物病院やペットホテルを利用する際、品種ごとの特性を考慮したケアが必要な場合があります。
(例:短頭種の犬や猫は暑さに弱いため、特別な管理が必要)
毛色を記しておくことで、見た目の変化(例:高齢による毛色の変化や脱毛)が分かりやすくなるでしょう。

③ 体重・健康状態の推移を記しておく理由

理由:健康管理や病気の早期発見につなげるため

体重は健康のバロメーターといえます。
特にシニア期のペットは、急な体重の増減が病気のサインであることが多いため、定期的に記録しておくことが重要です。
「去年より痩せた」「急に太った」といった変化が分かれば、病気の早期発見につながります。
過去の健康状態の記録(例:持病、手術歴、ワクチン接種歴など)を残しておくと、動物病院を変えたときでも情報共有をしやすいため適切な治療を受けやすくなるでしょう。

④ マイクロチップの有無を記しておく理由

理由:迷子や災害時にペットを確実に見つけられるようにするため

マイクロチップを装着している場合、登録番号を記録しておけば、万が一迷子になった際に早く発見できます。
震災や事故でペットが行方不明になった際、自治体や保護団体がチップをスキャンして身元確認をするため、記録があるとスムーズに対応できるでしょう。
マイクロチップが未登録の場合は、登録の必要性を再認識するきっかけにもなるはずです。

その2.日常の生活習慣

食事の回数・好きな食べ物・アレルギーの有無や散歩の時間や距離(犬の場合)。
トイレの場所・習慣や好きなおもちゃや遊び方などの生活習慣を記録しておく理由はこちらです。

① 食事の回数・好きな食べ物・アレルギーの有無を記しておく理由

理由:ペットの健康維持と、緊急時に適切な食事を与えられるようにするため

食事の回数や時間が変わると、ペットの体調に影響を与えることがあるため、普段のリズムを記録しておくと、万が一のときにも安心です。

  • 好きな食べ物や食べ方のクセ
    (例:ドライフードはふやかすと食べやすい、特定のブランドが好き)を記しておけば、ストレスを軽減しながら適切な食事を提供できる。
  • アレルギーの有無
    明記することで、代わりに世話をする人が誤った食事を与えるリスクを防ぐことができる。

【例】
NGフードがある場合:「鶏肉アレルギーあり」「小麦が入ったおやつはNG」
食事のクセ:「ドライフードに少し水を足さないと食べない」「お皿の色が変わると食べなくなる」など

② 散歩の時間や距離(犬の場合)を記しておく理由

理由:運動不足やストレスを防ぎ、普段通りの生活を送れるようにするため

犬は運動量が足りないとストレスを感じたり、健康を害することがあるため、普段の散歩の習慣を記録しておくと、代わりに世話をする人が適切に対応することができます。
時間帯やルートの記録をしておけばに、犬が慣れた環境でストレスなく散歩できるでしょう。
高齢犬や持病のある犬の場合、「長時間の散歩は負担になる」「坂道は避ける」などの注意点を記しておくと、お世話をする人もペットも安心ですよ。

  • 散歩の時間:「朝7時と夜19時の1日2回」
  • 散歩の距離:「1回20分くらい/公園の周りを2周するのがルーティン」
  • 注意点:「雨の日は散歩を嫌がる」「他の犬とすれ違うのが苦手なので、混雑を避ける」など

③ トイレの場所・習慣 を記しておく理由

理由:トイレの環境が変わると、ペットがストレスを感じたり、失敗しやすくなるため

ペットはトイレの場所や習慣が変わると混乱し、排泄を我慢したり、粗相してしまうことがあります。
特に高齢のペットや神経質な子は、環境の変化に敏感なので要注意です。
トイレの種類や掃除の頻度も記録すると、ペットにとって快適な環境を維持しやすいですよ。
猫の場合、トイレの砂の種類(例:シリカゲル系、木製、紙製など)が変わると使わなくなることがあるため、普段使用しているものを記録しておくといいですね。

  • トイレの場所:「リビングの隅(1日1回掃除)」
  • トイレの習慣:「朝起きてすぐ&散歩後に排泄する」「寝る前に必ずトイレへ行く」
  • 猫の場合の砂の種類:「鉱物系の砂しか使わない」「シリカゲル系だと使わなくなる」など

④ 好きなおもちゃや遊び方 を記しておく理由

理由:ペットのストレスを防ぎ、精神的な安定を保つため

環境が変わったとき、お気に入りのおもちゃや遊び方を知っておくと、ペットが安心して過ごしやすくなります。
「遊び方の好み」(例:引っ張りっこが好き、ボール遊びが得意)を記しておけば、家族以外の人でも適切にコミュニケーションを取れるでしょう。
高齢のペットの場合、「無理に走らせない」「ゆっくりした遊びを好む」などの注意点を記しておくと、体調に負担をかけずに遊ぶことができます。

  • 好きなおもちゃ:「青いぬいぐるみが大好き/ボール遊びが好き」
  • 遊び方の好み:「追いかけっこは苦手、引っ張りっこが好き」
  • 高齢ペットの場合の注意点:「無理にジャンプさせない」「長時間遊ぶと疲れやすい」など


ポイント:ペットの性格やストレスの感じやすいポイントも記載しておくと、第三者が世話をするときに役立ちます。

その3. 健康管理と動物病院情報


持病やアレルギーやかかりつけの動物病院の連絡先、ワクチン接種歴・フィラリア予防薬の使用状況、健康診断の頻度など。シニア期のペットは、体調が急に変化することが多いため、健康診断の頻度を記録し、異変があればすぐに対応できるようにしましょう。

④ もしもの時の対応(ペットが亡くなった場合)

ペットが亡くなった時、普段通りの心理状態でない中で火葬先の手配や準備、
遺骨の取り扱いについて考えたりなど、多くのことを取り決めなければなりません。
ペットの旅立ちについては、「もっと準備をしておけばよかった」と後悔している声も少なくありません。
事前にある程度取り決めておけば、こうした後悔を防ぎ、ペットをしっかりと見送ることができるでしょう。

  • 火葬・埋葬の希望(自宅供養、納骨堂、樹木葬など)
  • 遺骨の扱いについての希望(手元供養、共同墓地など)
  • メモリアルグッズの希望(ペットの写真、遺毛の保存など)

エンディングノートを作るときのポイント

  • 1. 手書きでもデジタルでもOK!大切なのは「残すこと」

エンディングノートは手書きのノートでも、スマホやPCで作るデジタル版でも構いません。
紙のノートならすぐに書き足せるメリットがあり、デジタルなら家族やペットシッターと簡単に共有できます。

  • 2. 定期的にアップデートする

ペットの健康状態や生活習慣は変わるもの。半年〜1年ごとに見直し、新しい情報に更新しましょう。

  • 3. 家族や信頼できる人と共有する

ノートを作っただけでは意味がありません。
もしものときにスムーズに対応できるよう、家族や近しい友人にも存在を伝えておきましょう。

まとめ:エンディングノートで安心できるペットライフを


ペットのエンディングノートは、飼い主自身のためだけでなく、大切なペットの未来を守るための準備でもあります。
「まだ元気だから大丈夫」と思っていても、突然の病気や災害はいつ起こるか分かりません。
今のうちから準備しておくことで、「もしものとき」に後悔なくペットに最善の選択をしてあげることができます。
ペットと過ごす時間をより安心して楽しむために、ぜひ今日からエンディングノートを作成してみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。

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