
目次
ペットの毛、持っていても問題ない?保管方法は?
亡くなったペットの毛を持っていたい
愛犬や愛猫、愛兎…。
たしかに触れていたその「毛」は、手触りも香りも、かけがえのないものです。
でも、
「火葬の前に毛を切ってしまってもいいのかな…」
「身体の一部を取ってしまうなんて、かわいそうかな…」
と、迷うご家族もいらっしゃるでしょう。
その気持ち、よくわかります。
ここでは、そんな悩みにそっと寄り添いながら、毛の保管についてご紹介していきます。

ペットの毛を持っていても問題ない?
結論から言えば、持っていてまったく問題ありません。
火葬してしまうと、毛はすべて灰になってしまいます。
そのため、「あの子の生きた証」として、毛を取っておく方がとても多いです。
「なるべくそのままの体で火葬してあげたい」
そんなお気持ちも大切です。
ですが、後から「やっぱり残しておけばよかった…」と後悔されるご家族も多くいらっしゃいます。
迷われたときは、ほんの少しだけでも、毛を取っておくことをおすすめします。
きっと、お空にいるあの子も、「ありがとう」とやさしく見守ってくれることでしょう。
無理に切る必要はありません。
「残したい」と思ったら、その気持ちに素直になってくださいね。
ペットの毛、どう保管する?
大切な毛は、湿気や虫から守って、丁寧に保管してあげましょう。
1.通気性の良い箱に入れる
おすすめは桐製の箱です。
桐は湿度調整にすぐれ、防虫効果もあります。
【おすすめ例】
- 桐製の遺毛ケース
- 桐製のミニ骨壷
2.防虫剤を一緒に入れる
ジップロックや密閉容器に入れる場合は、市販の防虫剤を一緒に。
毛に直接触れないように包んでから入れると安心です。
3.シリカゲルや珪藻土を入れる
湿気対策としてシリカゲル(乾燥剤)や珪藻土プレートを一緒に入れると、カビ防止になります。
📌 どの方法でも、「直射日光を避ける」「湿気の少ない場所に置く」ことがポイントです!
ペットの毛、最終的にはどうする?
保管していた毛は、メモリアルグッズにアレンジすることもできます。
たとえば──
- 遺骨カプセルに入れて一緒におでかけする
- 遺骨ジュエリーに加工していつも一緒に
- 毛でつくるメモリアルチャームにする

そのまま大切にしまっておくのも、
形にして身近に感じるのも、
すべてが「あの子への想い」です。
最後に
大切な家族の毛を残したいというお気持ちは、あなたの愛情そのものです。
無理に形にしなくてもいい。
でも、「取っておきたい」と思ったその気持ちは、何より尊いもの。
まずは、そっと、少しだけ。
あの子のやわらかな毛を手元に残してみませんか?
あなたの想いが、やさしくあの子に届きますように──。

この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。