
大切な家族であるペットを見送った後、供養の方法について悩む方は少なくありません。
特に、お供え物を選ぶ際には「何を供えればいいの?」と迷うことも。
この記事では、ペット供養におけるお供え物の基本から、
あの子の好きだったもの、シーンに合わせた供え方までをご紹介します。
目次
お供えの基本「五供(ごく)」とは?
仏教では、供養の基本として「五供(ごく)」という考え方があります。
これは、以下の5つの供え物を指します。

- 香:お線香
- 灯明:ロウソクの灯り
- 花:生花や造花
- 飲食:供物(食べ物や飲み物)
- 浄水:清らかな水
これらを基本として、ペット供養でも取り入れることで、心を込めた供養ができます。
供物皿には何を供える?
供物皿には、基本的に何を供えても問題ありません。
大切なのは、供えるものに込める「想い」です。以下に、供える際の参考例を挙げます。

あの子の好きだったものを
生前、ペットが好んでいたフードやおやつを供えるのは、最も一般的な方法です。
「これなら、あの子が喜んでくれそう!」と思えるものを選びましょう。
食事制限で食べられなかったものを
病気や年齢の関係で、食事制限があったペットも多いでしょう。
供養の際には、生前に食べさせてあげられなかったものを供えることで、あの子への想いを伝えることができます
ごはんのおかずを少し分けて
日常の食事の中で、ペットが興味を示していたおかずを少し取り分けて供えるのも良い方法です。
「今日はきみの好きそうなおかずだから、一緒に食べようね」と語りかけながら供えることで、
心が通じ合う時間を持てます。
食べ物を供えるのが難しい時は?
忙しい日々の中で、毎回本物の食べ物を供えるのが難しい場合もあります。
また、季節によっては食べ物が傷みやすく、虫が寄ってくることも。
そんな時には、以下のような代替品を利用するのも一つの方法です。

- フェイクフード:本物そっくりの食品サンプル。腐らずに長期間飾っておけます。
- キャンドル:食べ物の形をしたキャンドルで、見た目も可愛らしく、供養の気持ちを表現できます。
これらの代替品を使うことで、日々の供養を無理なく続けることができます。
まとめ
ペット供養におけるお供え物は、形式にとらわれず、飼い主の想いを込めることが最も大切です。
あの子が喜んでくれるもの、思い出深いものを選び、心を込めて供えてあげましょう。
日々の供養が、ペットとの絆を深め、心の癒しとなることを願っています。

この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。