火葬をすると、お骨だけがお手元に残ります。火葬までの時間は生前の愛らしい姿でいることの出来る最期の時間となりますので、足あとや遺毛などの生きた証を取っておいたり、お体に触れたり言葉をかけて大切に過ごされるとよいでしょう。
ペットが亡くなった後、ペット火葬までの時間は家族にとってとても貴重な時間です。この時間にできることを考えることで、ペットとの最後の時間をより大切に過ごすことができます。以下に、ペット火葬までにできることをいくつかご紹介します。
ペット火葬をすると、その姿はお空へ還ってしまう
火葬をすると、かわいい足や毛、羽根やハリなどの愛しいペットのお体はお空へ還ってしまいます。
触れること、匂いを嗅ぐこと、姿あるうちに言葉をかけることは、火葬の前だからこそ出来ることです。そのかけがえのない時間を悔いのないものにするためにも、これからお伝えする火葬までに出来ることをお心にとめていただきたく思います。
足あとや毛を残す
ペットの姿があるうちに足あとや毛、羽根などを残しておくことは、家族にとって大切な宝物となります。
特に、ペットの毛色や手触りは、写真や映像では伝えきれない感覚を持っています。かわいいペットの生きた証を残す時間も、きっと大切な思い出となりますよ。
また、残した毛や足あとからペットメモリアルグッズを製作することも出来ます。
写真を撮る
ペットの可愛い手や耳、毛色などを写真に残すことも素晴らしい思い出になります。
特に、普段は撮らないような角度や体の一部分を撮影することで、より多くの思い出を残すことができます。
筆者も愛猫を見送る前に耳の先やしっぽの先を撮影したり、家族と愛猫で手を重ね合わせた写真を撮影しました。目にすることが当たり前だった愛しい姿を、お心のままに写真に残してくださいね。
撫でたり、匂いを嗅いだりする
火葬までのペットの姿があるうちに、優しく撫でたり、匂いを嗅いだりして過ごすご家族さまも沢山いらっしゃます。大切に想うお気持ちは、その手の温もりからきっとお子さまも感じてくれるはずです。触れることの出来る最期の時間を、どうか大切にお過ごしくださいね。
言葉をかける
火葬後にも想いはきっと届くと信じていますが、お姿のあるうちにたくさん言葉をかけて、想いを伝える時間は家族にとってかけがえのない時間となります。ペットに感謝の気持ちや愛情を伝えることで、心の整理がつくこともありますよ。
出会えたこと、家族になったこと、生前の感謝や思い出話…
どうか穏やかな旅立ちになるように、お空の世界でも君らしく過ごせるように…
言葉をかけると、うちの子への感謝や祈るような想いが溢れてしまうかもしれませんが、一生懸命で愛情のこもったお言葉のあたたかさを、きっと感じてくれるはずです。
火葬前の準備
- お別れの時間を設ける
火葬前には、ペットとのお別れの時間が設けられています。この時間は一般的に10~20分程度です。お別れの際には、ペットへの手紙や花、愛用のおもちゃなどを一緒に火葬してもらうこともできます。 - 火葬の選択肢を知る
ペット霊園や出張火葬など、さまざまな火葬方法があります。どのような形でペットを見送りたいかを事前に決めておくことが大切です。
終わりに
ペットとの最後の時間をどのように過ごすかは、家族それぞれの考え方次第です。
しかし、ペットへの愛情を表現し、心を込めてお別れをすることで、後悔のない見送りができるでしょう。
ペットとその家族の数だけ、それぞれの旅立ちと見送り方があります。どうか、少しでも悔いのない旅立ちとなりますよう、心より願っています。