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ドライアイスがない時はどうする?ペット火葬までの保冷剤の使い方

2024.09.04

ドライアイスがない時はどうする?ペット火葬までの保冷剤の使い方

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ペットが亡くなった後の適切な処置は、最後のお別れまでの時間を大切に過ごすために重要です。ここでは、ペットの遺体保管方法、特に保冷剤の効果的な使い方について詳しく解説します。

保冷剤の効果的な使い方

はじめに、ペットの遺体保管には基本的にドライアイスを使用することが最適です。ドライアイスは強力な冷却効果があり、長時間の保管に適しています。しかし、ドライアイスはすぐに手に入らない場合があります。

そこで、保冷剤はドライアイスが手元に届くまでの一時的な代用品として非常に有効です。保冷剤を使用することで、ドライアイスを入手するまでの間、ペットの遺体を適切に保管することができます。

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それでは、保冷剤を使用する際の効果的な方法について詳しく見ていきましょう。

保冷剤の選び方

保冷剤を選ぶ際には以下の点に注意しましょう。

 1. 大きさ:ペットの体格に合わせて選びましょう。小型犬や猫なら小さめの保冷剤で十分ですが、中型犬以上の場合は大きめのものを用意します。

 2. 数量:最低でも4〜6個は用意しましょう。交換しながら使用するため、多めに準備しておくと安心です。

 3. 冷却持続時間:長時間冷却効果が持続するもの(例えば、キャンプ等で使用する500gほどの大きさの保冷剤など)を選びましょう。

保冷剤の適切な当て方

保冷剤を効果的に使用するためには、適切な当て方が重要です。以下のステップに従って、保冷剤を配置しましょう。

 1. ペットの体を柔らかいタオルやブランケットで包みます。※保冷剤が直接肌に触れるのを防ぐため

 2. 頭部、胸部、腹部、背中など主要な箇所に保冷剤を当てます。ペットの体格に応じて、保冷剤の数を調整します。

保冷剤を当てる際は、ペットの体を自然な姿勢に保つことが大切です。無理に伸ばしたり曲げたりせず、生前の寝ている姿勢を意識しましょう。これは、後の火葬の際にも重要となります。

保冷剤の効果を高める工夫

保冷剤の効果を最大限に引き出し、ペットの遺体を適切に保管するためには、以下の点に気をつけましょう。

 1. 可能な限り涼しい場所に遺体を安置しましょう。エアコンや扇風機を使用して、室温を20度以下に保つことが理想的です。

 2. カーテンを閉めるなどして、直射日光が当たらないようにします。

 3. 保冷剤は2〜3時間おきに交換しましょう。

 4. 段ボールや発泡スチロールの箱を利用することで、より保冷効果を得ることができます。

 5. 保冷剤に加えて、ビニール袋に入れた氷を併用すると、より長時間の保冷が可能になります。

火葬までの保管期間と注意点

保管期間の目安

ペットの遺体を自宅で保管できる期間は、一般的に以下のような目安があります。

 - 夏季(6月〜9月):48時間以内

 - 春・秋季(3月〜5月、10月〜11月):72時間以内

 - 冬季(12月〜2月):96時間以内

ただし、これはあくまで目安であり、保管環境や気温、湿度などによって大きく変わる可能性があります。できるだけ早めに火葬を行うことをおすすめします。

腐敗のサイン

適切な保管を心がけていても、時間の経過とともに腐敗が進行する可能性があります。以下のようなサインに注意しましょう。

 1. 異臭:腐敗臭が感じられる

 2. 体色の変化:緑や紫色に変色する

 3. 腹部の膨張:ガスが溜まり、お腹が膨らむ

これらのサインが見られた場合は、すぐに葬儀社に連絡し、対応を相談しましょう。

火葬業者への連絡

ペットが亡くなった際は、できるだけ早く火葬業者に連絡をすることをおすすめします。多くのペット火葬業者は24時間対応しており、適切なアドバイスや迅速な対応を受けることができます。

連絡する際は、以下の情報を伝えましょう。

 1. ペットの種類と体格

 2. 亡くなった日時

 3. 現在の保管状況

 4. 希望する火葬の方法(個別火葬か合同火葬か)

 5. 火葬までの希望日時

火葬業者によっては、遺体の一時保管サービスを提供している場合がございます。長期の保管が必要な場合や、自宅での保管が難しい場合は、このようなサービスの利用を検討するのも一つの選択肢です。

よくある質問

Q: 遺体の匂いが気になる場合はどうすればよいですか?

 A: 匂いが気になる場合は、以下の対策を試してみてください。

  1. 活性炭:脱臭効果が高い活性炭を近くに置きます。
  2 エッセンシャルオイル:ラベンダーやユーカリなどの精油を数滴、タオルに垂らして近くに置きます。
  3. 換気:定期的に部屋の換気を行います。
  ただし、強い匂いがする場合は腐敗が進行している可能性があるので、すぐに葬儀社に相談しましょう。

 

Q: 保冷剤が多すぎると逆効果になることはありますか?

 A: 過度な冷却によって体が硬くなりすぎてしまう可能性があるため、適切な温度管理が大切です。保冷剤の数や位置に注意し、ペットの体を無理に凍らせないようにしましょう。

 

Q: ペットの体を保冷する際に、冷凍食品用の保冷剤でも使えますか?

 A: 冷凍食品用の保冷剤も一時的に使用することは可能ですが、長時間の使用には向きません。できる限り、長時間冷却タイプの保冷剤(例えば、キャンプ等で使用する500gほどの大きさの保冷剤など)を使用することをおすすめします。

 

Q: ドライアイスはどこで手に入りますか?

 A: 下記URLよりご購入頂けます。

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まとめ

ペットの死は、飼い主にとって大きな悲しみをもたらす出来事です。しかし、適切な処置と心構えがあれば、最後のお別れまでの時間を大切に過ごすことができます。そのため、ペットとの絆を大切にし、感謝の気持ちを込めて見送ってあげてください。

ペットとの別れを乗り越え、いつかまた新しい家族を迎える日が来ることを願っています。

この記事を書いた人

関口真季子
ディアペットマネージャー。
ディアペットの創業から携わり、日本全国だけでなく世界のペット霊園も訪問。
ペットロス・ペット供養の専門家としてメディア取材も後を絶たない。
動物葬祭ディレクター1級保有。

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