
ペットとのお別れは、とてもつらく、深い悲しみを伴うものです。
最期を見送ったあと、ふと「供養をどうしよう?」と悩む方は多くいらっしゃいます。
中でも「位牌」は、形として残す供養のひとつとして注目されていますが、
「いつ作ればいいの?」
「そもそも必要なの?」
と迷う方も少なくありません。
今回は、「ペットの位牌を作るタイミングや選び方」について、
やさしく解説していきます。
目次
位牌とは ― ペットの魂に想いを届ける大切なかたち
位牌(いはい)は、亡くなった大切な存在の名前を記し、
魂が宿るとされる供養の象徴です。
仏壇や手元供養のスペースに置くことで、
日々手を合わせたり、語りかけたりする場所ができます。
ペット用の位牌には、
- 伝統的な木製位牌
- 写真入りのアクリル位牌
- かわいいデザインが豊富なクリスタル位牌
など、
素材やデザインもさまざまです。
ペットの位牌は「いつ作る」のがいいの?
答えは「ご家族の気持ちが整ったタイミング」です。
人と同じく、四十九日を節目と考える方もいれば、
火葬後すぐに形として残してあげたいという方もいます。
よくある作成のタイミング
タイミング | 理由・気持ちの流れ |
火葬後すぐ | 手元に何か残したい、形で偲びたいという気持ちから |
四十九日頃 | 供養の節目として。気持ちの整理がついた頃 |
1周忌前後 | 時間をかけて考えた末に、決意が固まったとき |
いずれのタイミングでも、
「こうでなければいけない」という決まりはありません。
供養とは、気持ちに寄り添うもの。
ご家族の心が動いたその時が、“その子”にとってのちょうどよいタイミングです。
位牌を作る意味 ― 「気持ちに区切りをつけたい」あなたへ
位牌を作ることで、
- ようやく気持ちの整理ができ
- 毎日手を合わせる習慣ができた
- “いまもそばにいる”と感じられるようになった
という声が多く寄せられています。
特に、深いペットロスを感じている方にとって、
「形にして供養する」という行為は、心の支えになります。
位牌の選び方 ― 「その子らしさ」を大切に
せっかく位牌を作るなら、その子のイメージにぴったり合ったものを選びたいですよね。
選ぶ際のポイント
- 素材で選ぶ:木製/ガラス/クリスタル/陶器 など
- デザインで選ぶ:伝統的な形/写真入り/イラスト入り など
- サイズ感で選ぶ:仏壇に収まる大きさ/飾りやすいコンパクトサイズ
最近では、オーダーメイドで名前や日付を入れることの出来るものも人気です。
特に「写真入りの位牌」は、愛らしい姿をそのまま残せるため、
手元供養として選ばれる方が増えています。

まとめ:位牌は、後悔しないお別れの形のひとつ
位牌を作ることに正解や決まりはありません。
大切なのは、「あなたがどう供養してあげたいか」という気持ちです。
- 少しでもそばにいてほしい
- ありがとうを毎日伝えたい
- 思い出を、いつまでも大切にしたい
そんな想いをかたちにする手段として、位牌はとてもあたたかい存在です。
最後に ― 心からのありがとうをかたちに
もし、まだ迷っているなら、焦らず心に耳を傾けてみてください。
あなたの中に、「その子を想う気持ち」はちゃんとあります。
その気持ちを、そっとかたちにしたいとき――
位牌はきっと、やさしく寄り添ってくれることでしょう。
🕊️「ありがとう」「ずっと大好きだよ」
その言葉を、いつでも届けられますように。


この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。