
2024年の年始に発生した大きな地震をきっかけに、
ペットのお骨の災害対策について多くのご質問をいただくようになりました。
「うちの子のお骨を持って避難したい」
そうお話くださる方も少なくありません。
お骨は命に直接関わるものではありませんが、
大切な家族の“生きた証”として、
宝物のように手元に置かれているご家族がいることを
私たちはよく知っています。
ここでは、災害時に大切なお骨を少しでも安全に持ち出すためにできる備え、
「粉骨」と「分骨」についてご紹介します。
目次
実際に避難を想定してみて気づいたこと
数年前、筆者が体験した大型の台風では、避難の必要性を強く感じました。

猫3匹と暮らしながら、手元には4寸のお骨が2つ。
車はなく、避難は徒歩を想定。
避難用リュックを背負い、キャリーケース2つを持ち、さらに骨壷も……。
実際に持ってみると、重さもかさばりも予想以上でした。
「お骨を持って逃げるのは、思っていたよりも難しいかもしれない」
この経験から、災害に備えるには“お骨をどう持ち出すか”も
考えておく必要があると気づきました。
お骨を小さくする「粉骨」という選択肢
粉骨とは、お骨をパウダー状にしてサイズをコンパクトにする方法です。
元のお骨の1/3~1/4ほどに小さくなり、より小さな骨壷に納め直すことができます。

たとえば…
- 骨壷が小さくなれば、非常用リュックにも入れやすくなる
- パウダー状なので、移動中にお骨が崩れる心配も少ない
ただし、一度粉骨すると元の状態には戻せません。
お子さまの姿が大きく変わってしまうことに抵抗がある方もいるでしょう。
ご家族の想いを大切にしながら、慎重に検討していただければと思います。
少量のお骨を持ち出す「分骨」という選択肢

「全部は持っていけなくても、少しだけでも一緒にいたい」
そんなご家族には、分骨という方法があります。
カプセルやジュエリー、ミニ骨壷などに少量のお骨を納めることで、
日常的に身につけたり、持ち歩いたりすることが可能になります。
たとえば…
- 金属製の遺骨カプセル(キーホルダーとして使用可能)
- ネックレスやブレスレット、リングなどの遺骨ジュエリー
- 割れにくく軽い桐製ケースなど
災害時にも、日々のお出かけにも「いつも一緒にいられる」安心感を得られます。
まとめ:うちの子と、いざという時に一緒にいるために
災害時に大切なお骨を持ち出すためには、
- できるだけ多くのお骨を安全に持ち出すためには「粉骨」
- 日常的に一緒にいるためには「分骨」
この2つが、備えとしてとても有効です。
「うちの子と、いざという時も一緒にいたい」
その想いに応える方法が、きっと見つかるはずです。
最後に
旅立ったお子さまは、誰よりもあなたに生きていてほしいと願っていることでしょう。
あなたにとってかけがえのない存在なお子さま。
きっとそのお子さまにとっても、「あなたは」とても大切な存在のはずです。
何よりもまず、あなたの命を守ることが一番大切です。
その上で、「どうすればあの子も一緒に連れていけるか」を考えていけたらいいですね。
私たちディアペットは、そんなご家族の想いをこれからも支えてまいります。
🌸ディアペットからのご案内
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「大切なあの子を、もっと身近に、もっと一緒に。」
避難の備えとしても、これからの供養の形としても──。
サイズを小さくすることで、やさしく寄り添う粉骨という選択肢があります。
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「どんなときも、どこにいても、うちの子と一緒に。」
少量のお骨を身につけて持ち歩ける、分骨用のジュエリーやカプセルをご紹介しています。
あの子の存在を、これからもそばに感じられますように。

この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。