
目次
ペット供養で香りを届ける理由
うちの子を想って手を合わせるとき、
「お線香をたいてあげたい」と自然に思う方も多いのではないでしょうか。
でもふと立ち止まって、
「そもそもお線香って、なんであげるんだろう?」
そんな疑問が湧くこともありますよね。
今回は、お線香に込められた意味や役割について、やさしくお話いたします。

お線香にはどんな意味があるの?
1. 祈りの場と自分自身を清める
お線香をたくと、やさしい香りとともに煙がふわりと立ちのぼります。
その香りには、祈りの場を整え、ご自身の心を清める力があるといわれています。
気持ちが沈んだときに、
お線香の香りを感じながら手を合わせることで、
ペットちゃんへ想いを届ける時間が、より特別なものになるかもしれません。
2. お空のペットちゃんの「食べ物」になる?
「香りは仏さまの食べ物になる」――
そんな考えをご存じでしょうか?
仏教では、線香や抹香などの香りは「香食(こうじき)」と呼ばれ、
お空のペットちゃんたちにとってのごはんになるといわれています。
今では、甘いお菓子の香りやフルーツの香りがするお線香も増えています。
好きだった味や香りは、きっと旅立ったあとも変わらない。
お線香を通じて届けられる「香りのごちそう」は、きっと嬉しい贈り物になりますね。

3. お空の世界と私たちをつなぐ“かけ橋”
お線香をたくと、煙がまっすぐ空へと立ちのぼっていきます。
その様子から、お線香は「この世界とお空を結ぶかけ橋」のような役割を持つともいわれています。
- お空の子へ想いが届いてほしい
- 今日も「大好き」を伝えたい
そんな願いを香りにのせて、空の上にいる子と心でつながる時間。
それがお線香の持つ、やさしい力のひとつです。
❓ よくあるご質問:
「四十九日までお線香を絶やさないほうがいいの?」
これは人の仏教的な習わしとして一部の宗派に見られるもので、
ペット供養の場合、絶対にこうしなければいけないという決まりはありません。
- 気持ちを届けたいと感じたとき
- 命日や月命日、お誕生日や家族になった日など
- ふと「ありがとう」と伝えたくなったとき
そのタイミングで、お線香をあげてあげてください。
自由で柔らかな祈りの時間こそ、ペットちゃんへの愛のかたちです。
まとめ:香りにのせて届ける、あなたの想い
「この香りが、あの子と私をつないでくれる。」
お線香の意味を知ることで、そんなふうに感じられたなら、
それだけでとても素敵なことだと思います。
- どのお線香にしようか悩む時間
- 火を灯して香りが広がる時間
- 手を合わせて想いを届ける時間
そのひとつひとつに、お子さまへの深い愛情が込められているのです。
どうか、選ばれたお線香があなたの想いを優しく届けてくれますように。
お線香の香りとともに過ごすペット供養のひとときが、
少しでも心の癒しとなりますよう、心から願っています。

この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。