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いつか迎える、愛するうちの子とのお別れ
大切な家族であるペットとの日々は、かけがえのない時間です。
だからこそ、多くの方が「この時間がずっと続けばいい」と願うでしょう。
しかし、老衰や長い闘病の末、あるいは突然の事故や病気などで、
その日はある日突然、やってくるかもしれません。
ペットの死を日常的に意識して過ごすことは辛いものです。
それでも、「その時」に備えておくことは、ご家族の心の負担を軽くし、
ペットへの“最高のお見送り”につながります。
なぜペット葬儀の準備が大切なの?

ペットを亡くしたとき、多くの方は深い悲しみと動揺に襲われます。
事前に覚悟ができていたとしても、現実を目の当たりにすると冷静ではいられません。
その結果、火葬や埋葬について十分に考える余裕がなく、
「こうしてあげればよかった」「もっと別の方法があったかも」と
後悔が残ってしまうことも。
後悔を最小限にとどめるためにも、
少しずつでも“その時”に向けて準備をしておくことが大切です。
特に、ペットロスを重くしないためにも、
納得のいくお別れをするための準備は、
ペットにも、自分自身にも優しい行動といえるでしょう。
ペット葬儀の準備チェックリスト【事前に確認を】
事前に確認・準備しておくべきポイントをまとめました。
いざというときに慌てないためにも、一度目を通してみてください。
- どこで火葬するか
自治体か、民間のペット火葬業者かを選びましょう。
信頼できる業者は事前に見学や相談が可能です。 - お骨の扱い方を決めておく
自宅で供養するか、ペット霊園に埋葬するか、選択肢を知っておきましょう。 - ペット用の棺を用意しておく
サイズや素材も様々です。ペットの体に合ったものを選びましょう。 - 連絡先リストの作成
火葬業者、かかりつけの動物病院、ペットシッター、親しい友人など。 - 保冷用品の確保
夏場などは特に、ドライアイスや保冷剤の確保が大切です。 - 姿が残っているうちに残せるもの
被毛、肉球スタンプ、お手紙、写真など。
残しておくことで、心の支えになります。
「生前に準備するのはかわいそう」ではなく「愛情のカタチ」
生きているうちに葬儀のことを考えるのは、
「縁起が悪い」「可哀そう」と感じる方もいるかもしれません。
ですが、現代では“ペットの終活”として、
葬儀や火葬について考えるのは珍しいことではありません。
大切な存在だからこそ、
「その子らしいお別れ」ができるように、準備をすることもまた、
愛情のカタチなのです。
最愛のペットとのお別れを、悔いのないものに

ペットとのお別れに正解はありません。
けれども、「もっとこうしてあげたかった」と思わないための準備はできます。
火葬の場所や方法、供養の仕方など、
今から少しずつ知っておくことで、
悲しみの中にもあたたかな時間を持つことができるでしょう。
そしてそれが、ペットにとっても、
あなたにとっても、優しいお別れとなるはずです。

この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。