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スタッフのペットロス体験談
こんにちは。ディアペット大阪の荒木です。

3月23日は、私にとって大切な日。
最愛のうちの子「はっぴー」が空へと旅立った命日です。
毎年この日がくると、自然と心がはっぴーへと向かいます。
そして、今年もまた、ある“想い”が心にふわりと浮かびました。
今日はその想いを、うちの子を見送ったひとりの家族の体験談として綴らせていただきます。
(※この記事は2023年3月24日に執筆された体験談の再録です。)
愛猫「はっぴー」との別れ
2016年、3歳という若さで旅立った愛猫はっぴー。
FIP(猫伝染性腹膜炎)という難病にかかり、懸命に生き抜いた日々でした。
この病気の名前を見るだけで、今でも胸がざわつくのは、きっと心に深く刻まれているから。
それほどに、はっぴーとの日々は私にとってかけがえのないものでした。
ペットロスのどん底で灯した小さな光
見送ったあとの私は、何も手につかず、お骨を抱いて過ごしていました。
ロウソクやお線香の火を見つめながら、ただ時間だけが流れていく日々。

そんな私の心をふと温めてくれたのは、
「あんなに小さな体で、あの子は懸命に生き抜いた」
という気づきでした。
その瞬間、私ははっぴーの生きる姿に憧れを持っていたことに気づいたんです。
“あの子がくれたギフト”に導かれて
そんな時、たまたま手に取った一枚の求人広告。
そこにあったのが、ディアペットのスタッフ募集でした。
「ここで頑張ってみたら?」
まるで、はっぴーが背中を押してくれたような感覚でした。
最初は不安でいっぱいでしたが、
「少しずつでもできることが増えていく」
そんな日々が、私のペットロスを癒しへと変えてくれたように思います。
生活の中に、ギフトが増えていく
普段の生活の中でも、ギフトをちらほらと見つけています。

たとえば――
はっぴーをお空へ見送るまでは、お花なんて飾ったことはありませんでした。
お花の優しい彩りや、そこから感じる季節の移ろい。
そして、あの子を想い、空を見上げること。
その時見上げた空の美しさに、ふと心が癒されること。
それもまた、あの子が気付かせてくれた、悲しみを癒すひとつの出会いです。

姿はなくても、想いは生き続けている
はっぴーには、もう触れることは出来ません。
愛しい姿かたちも、側にはありません。
それでも私の中には――
思い出、経験、そして想いがあります。
そして、これからもあの子がくれるギフトを、
きっと私は色んなかたちで受け取っていきます。
だから、私の中からいなくなることはありません。
そんな風に、
“ずっと一緒に生きていくんだなぁ”
という、あたたかな想いが命日だからこそ心に浮かびました。
……もしかすると、
はっぴーが「ずっと一緒だよ」と伝えに来てくれたのかもしれませんね。
ペットロスという自然な悲しみと、向き合うということ
今では“ペットは家族”という言葉が当たり前になりました。
だからこそ、その喪失は本当に大きく、深く、自然なもの。
「なかなか前を向けない」
「何をしても涙があふれる」
そんな想いを抱いている方にとって、
この小さな体験談が少しでも心を軽くするきっかけになればうれしいです。
はっぴーへの想いと、未来への願い
食べるのが大好きで、むちむちボディ。
おひざが大好きで、いつもその重みと熱いくらいのあたたかさをくれたはっぴー。
どんなかたちでも、
あの子の魂が、あの子らしく自由でありますように。
「はっぴーのおかげで、こんな風に私は生きたよ」って、
いつかまた会えたら、お話しさせてね。
皆さまの大切な子たちへ
皆さまの大切なお子さまたちも、
どうか優しい場所で穏やかにお過ごしでありますように。
そして――
ずっと大好きなお気持ちが、これからも変わらず、
大切なあの子へと届き続けますように🌈


この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。