必ずしも行わないといけないわけではありませんが、おすすめ出来る点がたくさんあります。
「粉骨ってしないといけないの?」とご質問をいただくことがありますが、必ずしもしなくてはいけないというわけではありません。ただ、粉骨にはペット供養をする上で多くのメリットがあります。
そもそも粉骨とは?
ペットちゃんの遺骨を専用の機械により粉砕し、さらさらのパウダー状に加工することです。
粉骨することにより、容量が1/3~1/4程度になります。
日本のペット火葬場では、火葬の際に粉骨までする事はまだ多くありませんが、アメリカなど諸外国においては、90%以上の割合で火葬時に粉骨まですると言われています。日本においても、お骨を手元に置いておく「手元供養」や、思い入れのある場所などに撒き、自然に還す「散骨」という形を選ぶご家族様が多くなり、年々、粉骨を希望するご家族様が増えています。
粉骨のメリットとは?
より「身近なかたち」で供養ができる
ペットの遺骨は人間と違い、取り扱う際の法律などはないため、そのままご自宅で保管して頂いて問題ありません。
しかし「お骨を見ていると悲しくなる」「いかにも骨壷という姿では来客時に気になる」という方も多くいらっしゃいます。
これまで粉骨をされたご家族様からは、
お骨そのままの状態よりも、さらさらなパウダー状にした方が悲しみも和らぎ、気持ちの整理がつきやすいというお声を多く頂きました。
元は大きな骨壷でも、粉骨をしてコンパクトな骨壷にうつしてあげる事で圧迫感がなくなり、お部屋にも自然に馴染み、いつも一緒にいる事ができます。
また、お持ち歩きできるサイズの骨壷やカプセルに遺骨を入れれば、生前のように一緒におでかけしたりと、より身近なかたちで供養をすることができます。
より早く自然に還せる
散骨・埋葬を考えている方へ
お散歩が好きだったあの子、海が好きだったあの子…
自然の中で、のびのびと走り回れるように散骨をしてあげたいという考えのご家族様も増えています。
遺骨の一部をミニ骨壷やカプセルへ入れ手元供養をし、残りは散骨するという方も多くいらっしゃいます。
もちろん、すぐに散骨する必要はありません。49日、一周忌、5年後、10年後…タイミングは人それぞれです。
ご家族で相談し、納得のいく時期に自然に還してあげてください。
また、ご自宅のお庭に埋葬をする場合にも、動物による掘り起こしや、将来、土地家を売却する可能性などを考えるとお骨のまま埋葬するのは好ましくなく、粉骨してからの埋葬がおすすめです。
様々な供養に対応できて将来の選択肢が広がる
将来的な不安をお持ちの方へ
10年後や20年後、最終的にこの子の遺骨はどうしよう…?
悲しみの中、ずっと先の事まで考えるのはお辛い事かと思います。
気持ちの整理がつくまではぜひ、ペットちゃんの遺骨をそのまま手元に残して沢山慈しんであげて下さい。
今は将来の事までは決めきれないけど、いつかは散骨をするかも…という場合でも、
粉骨さえしておけば、将来的に散骨する際にも困りません。
ご家族様の中には、「ペットを可愛がっていた母の骨壷に一緒に納めたい」「自分が亡くなった後に一緒に埋葬してもらいたいので、家族のことを考えると今のうちに粉骨しておきたい」とお考えになって粉骨を依頼される方もいらっしゃいます。
また、ご家族の多いおうちの場合(多頭飼いの場合)でも、粉骨をしてあれば、歴代の子達をコンパクトに手元供養する事ができます。納骨堂など、限られたスペースの場合にもおすすめです。
もしもの時にも安心
地震や台風などが心配な方へ
何度もほおずりをした手足、撫でると喜んでくれたあたま、大好きだったかわいいカギしっぽ……
粉骨をするメリットが分かっても、遺骨のすべてに思い入れがあって、粉骨するなんて到底考えられない……という方も多くいらっしゃると思います。
ですが、地震や台風・川の氾濫など、さまざまな天災の恐ろしさを目の当たりにしてきた私たち。 もし一緒に避難をすることになった場合、大きな骨壷を抱えたままでは大変です。
粉骨をして容量を小さくすれば、もしもの時にも携帯しやすくなります。
骨壷の中には、金属製・木製などの割れにくい素材のものもございます。大事なあの子の遺骨の入れ物を選ぶ…そんな時、粉骨をしてあると、選択肢がより広がります。
密封・管理がしやすい
お骨のカビが心配な方へ
多くのご家族さまが「ペットの遺骨にカビが生える」ことをご心配なさっています。
ですが、実際には、ペットの遺骨にカビが生えることはほとんどありません。
気温差の激しいところや、高温多湿の場所などを避ければ、特別に気にする必要はありません。
どうしても心配な場合には、しっかりと密閉し、酸素に触れないようにすることでカビを防ぐ事ができます。
「粉骨をする=カビを予防する」ということではありませんが、大きいお骨の時よりも、密閉ができるパックや容器に入れやすくなるので、カビを気にされていて、何か対策をしたいとお考えのご家族さまにはおすすめです。
デメリットはないの?
デメリットを上げるとすれば、一度粉骨したお骨は元の状態に戻すことが出来ないという点があげられます。
粉骨を選択する際はそのメリットをしっかりと把握し、ご家族さまのお心の準備が整ってから行うことをおすすめします。
最後に
粉骨以外にもペット供養の方法は沢山ありますが、どれも知っていなければ選ぶことが出来ません。
旅立ったペットちゃんは痛みや辛さのない世界にいますから、ゆっくりと供養の方法を選んでものんびりと待ってくれるはずです。焦る必要はありませんから、ご家族さまとペットちゃんらしい供養の方法をしっかりとご検討くださいね。もしもわからないことがあれば、いつでもディアペットへご相談くださいませ。