
ペットは家族の一員。
一緒に過ごした時間は、かけがえのない宝物です。
でも、大切な存在だからこそ、別れはとても辛いもの。
「もっと一緒にいたかった」「ちゃんと伝えられなかったことがある」
――そんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか?
そんなときにおすすめなのが、ペットへの手紙を書くことです。
亡くなったペットへ、または終活を考えているペットへ、気持ちを込めて手紙を書いてみませんか?
手紙を書くことで心が少し軽くなり、ペットとの思い出を優しく振り返ることができるかもしれません。
今回は、ペットへの手紙を書く意味や、実際に書くときのポイントをお伝えします。
目次
なぜペットに手紙を書くの?
1.伝えきれなかった「ありがとう」を届けるため
あの子と一緒にいた時間は幸せだったけれど、
いざお別れを迎えると「もっとこうしてあげればよかった」と後悔することもあります。
でも、あなたのペットはきっと、「一緒にいられて幸せだったよ」と思ってくれています。
「ありがとう」の気持ちを改めて伝えることで、心が落ち着くこともあります。
2.思い出を整理し、気持ちを前に進めるため
ペットを失った後、悲しみのあまり思い出を振り返ることが辛くなることもあります。
でも、手紙を書くことで、「こんなことがあったね」「あの時楽しかったね」と
少しずつ振り返ることができるようになります。
言葉にすることで、悲しみが和らぎ、前を向くきっかけになるかもしれません。

🖋 ペットへの手紙の書き方
「手紙を書くのは初めてで、何を書いたらいいかわからない…」という方も大丈夫。
書き方に決まりはありません。あなたの気持ちをそのまま書けば、それが一番の手紙になります。
でも、何を書いたらいいか迷う方のために、いくつかのポイントを紹介します。
「呼びかけ」から始めてみる
まずは、あなたのペットの名前を呼んであげましょう。
「〇〇へ」
「大好きな〇〇ちゃんへ」
「私の大切な〇〇へ」
まるで会話するような気持ちで書くと、スラスラ言葉が出てくるかもしれません。
一緒に過ごした思い出を振り返る
「こんなことがあったね」と、思い出をいくつか書いてみましょう。
初めて会ったときのこと
一緒に遊んだ日々のこと
いたずらして困ったこと
つらいときにそばにいてくれたこと
楽しかったことを振り返ると、自然と感謝の気持ちが湧いてきます。
「ありがとう」を伝える
ペットに「ありがとう」と伝えたいことを書いてみましょう。
「そばにいてくれてありがとう」
「たくさん笑わせてくれてありがとう」
「いつも癒してくれてありがとう」
シンプルな言葉でも、気持ちがこもっていれば十分伝わります。
これからのことを伝える
ペットがいなくなった後、「どう過ごしていくか」を書くのもおすすめです。
「〇〇の分まで毎日を大切に生きるね」
「天国から見守っていてね」
「またいつか会おうね」
「お別れ」ではなく、「つながりが続く」と思える言葉を添えると、前向きな気持ちになれるかもしれません。

例文:愛するペットへの手紙
例文 1(犬の場合)
大好きな〇〇へ
〇〇がうちに来てくれた日、私は本当に嬉しかったよ。
小さな体で一生懸命走り回って、たくさん笑わせてくれたね。
私が落ち込んでいるとき、そっと寄り添ってくれた〇〇。
〇〇がいたから、どんな日も頑張れたよ。
本当にありがとう。
これからも、〇〇のことをずっと忘れないよ。
天国で楽しく遊んでいてね。
また会える日を楽しみにしてるよ。
ずっと大好きだよ。
手紙を書いた後はどうする?
書いた手紙は、好きな方法で届けてみましょう。
- ペットの遺影の前に置く
- お墓や納骨堂に供える
- 手紙を紙飛行機にして、空に飛ばす
- SNSに投稿して、思い出をシェアする
どの方法も正解です。あなたの気持ちが伝わることが大切です。
まとめ:手紙を書くことで、心が癒される
ペットを亡くした悲しみはすぐには消えません。
でも、手紙を書くことで、ペットと心がつながっていることを実感できるかもしれません。
そして何よりも、あなたのペットは、あなたと一緒に過ごせて幸せだったはずです。
「ありがとう」「大好きだよ」――
ぜひ、あなたの気持ちを手紙に込めてみてください。
あの子はきっと、あなたの想いを感じてくれますよ。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたの大切なペットが、いつまでもあなたの心の中で輝き続けますように。

この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。