
はじめに
ペットも年齢を重ねると、動きがゆっくりになったり、
食べる量が変わったりと、少しずつ変化が見られるようになります。
「最近、寝ている時間が増えたな…」
「階段を登るのが大変そう」
「食欲にムラが出てきたかも…」
そんな愛しい家族の変化に気づいたとき、
「できるだけ快適に過ごしてほしい」「穏やかな時間を一緒に楽しみたい」と
思う方も多いのではないでしょうか。
シニア期のペットと過ごす時間は、とても貴重なもの。
そこで今回は、シニアペットが快適に、穏やかに過ごすために今できる5つのことをご紹介します。
目次
1.生活環境を見直して、安心して過ごせる空間を作る
シニアペットは、足腰が弱くなったり、視力が落ちたりすることで、
今までと同じ環境でも生活しづらくなることがあります。
転倒やケガのリスクを減らし、快適な暮らしをサポートするために、まずは生活環境を見直してみましょう。
- フローリングには滑り止め対策を:
ペットの足腰に負担をかけないように、カーペットや滑り止めマットを敷くのがおすすめです。
特に、フローリングは滑りやすく、関節を痛める原因になるため、早めの対策をしましょう。 - 段差や階段を工夫する:
ソファやベッドの上り下りが大変そうな場合は、ペット用のステップやスロープを設置すると負担が軽減されます。
階段がある場合は、転落防止のためにゲートをつけるのも良いでしょう。 - 夜間の視認性を上げる:
視力が低下すると、暗い場所でぶつかりやすくなるため、
夜間は足元に小さな照明を設置すると安心です。

2. シニア向けの食事に切り替える
年齢とともに、ペットの消化能力や栄養の必要量は変化していきます。
シニア期に適した食事を選ぶことで、健康を維持しながら穏やかに過ごせるようになります。
- 低カロリー・高タンパクの食事を選ぶ:
シニア期になると運動量が減るため、カロリー過多にならないよう注意が必要です。
一方で、筋肉量を維持するためにタンパク質はしっかり摂ることが大切です。 - 消化しやすい形状のフードにする:
歯や消化機能が弱くなってくるため、ドライフードはふやかす、
ウェットフードを取り入れるなどの工夫をしましょう。 - 関節や免疫力をサポートする栄養素を取り入れる:
グルコサミンやコンドロイチン(関節ケア)、DHA・EPA(脳の健康)、抗酸化成分(免疫力維持)を
含むフードやサプリメントを検討してみましょう。
シニア期のペットは食欲が落ちることもありますが、無理に食べさせるのではなく、
食べやすい形状や風味のフードを工夫すると良いでしょう。

3.適度な運動とマッサージで健康維持
運動不足になると、筋力の低下や関節のこわばりが進みやすくなるため、適度な運動を続けることが大切です。
ペットに合わせた運動を取り入れる
- 犬の場合:
散歩の距離を短くし、ゆっくりとしたペースで歩くのが理想的。 - 猫の場合:
無理のない範囲でおもちゃを使った遊びを続け、
室内での運動をサポート。
マッサージで血行を促進する
軽く背中や足をさすることで、血流が良くなり、関節のこわばりを和らげる効果が期待できます。

4.定期的な健康チェックを行う
シニア期は、病気のリスクが高まる時期でもあります。
定期的な健康チェックを行うことで、異変に早く気づき、適切な対応をとることができます。
定期的な健康診断を受ける
シニア期に入ったら、年に1〜2回の健康診断を受けることが推奨されます。
血液検査、レントゲン、超音波検査などで、隠れた病気を早期発見できます。
日々の変化に注意する
- 食欲や体重の変化
- 毛艶や皮膚の状態
- 排泄のリズム
これらをよく観察し、小さな変化も見逃さないようにしましょう。
5.穏やかな時間を大切にする
何よりも、シニア期のペットにとってご家族と過ごす時間が最大の幸せです。
- スキンシップを増やす:
撫でる時間を増やしたり、一緒に過ごす時間を意識的に作ることで、ペットは安心感を得られます。 - ペットとの思い出を記録する:
シニア期だからこそ、写真や動画をたくさん残しておくのも素敵な思い出になります。
まとめ:シニア期は、特別な時間
シニアペットとの暮らしは、「終わりを意識する」のではなく、「今この瞬間を大切にする」ことが大切です。
今日できることを少しずつ取り入れながら、愛するペットと穏やかで幸せな時間を過ごしていきましょう。