家族が入れてあげたいものを、副葬品として一緒に火葬することは可能です。ただし、その素材や量によっては火葬出来ない場合もありますので、必ず火葬業者へ確認しましょう。
大切なペットとの別れは、飼い主にとって心痛む経験です。多くの方が、最後の旅立ちに際してペットに何かを持たせてあげたいと考えます。では、ペットの火葬時に一緒に入れられる副葬品にはどのようなものがあるのでしょうか?また、注意すべき点はあるのでしょうか?
副葬品とは
副葬品とは、ペットの火葬時に棺に一緒に入れる品物のことを指します。ペットへの感謝の気持ちやお空の世界での幸せを願う想いを込めて選ばれることが多いです。しかし、すべての物を副葬品として入れられるわけではありません。火葬場の設備や炉の能力によって制限があるため、事前に確認が必要です。
一般的な副葬品
1. フードやおやつ
多くの飼い主が選ぶ副葬品の一つが、ペットの好きだったフードやおやつです。
ペット用の食べ物という垣根を越えて、ペットが好きだったものを入れてあげたというお声も耳にします。また、紙製の箱に好きなものを詰めてお弁当を作ってあげたという方もいらっしゃいました。
どのようにフードやおやつを持たせてあげるか、「こんな風にしたい」とう希望がおありでしたら、それが可能かどうか火葬業者へ相談しましょう。
注意点
- 缶詰やプラスチック容器入りは不可な場合が多い
- 紙皿に移し替えると可能な場合もある
2. お花
お花も一般的な副葬品の一つです。
ペットへの愛情と別れを惜しむ気持ちを表現するのに適しています。
3. 洋服や首輪
生前ペットが使っていた洋服や首輪を入れる方も多いです。
ただし、素材によっては火葬に適さない場合があるので、事前に確認が必要です。洋服や首輪などペットが身に着けていたものは、大切な遺品としてお手元に残される方も多くいます。副葬品にするか、遺品として残すのか、悩むことの出来る時間はあまりないかもしれませんが、悔いのないようじっくりとご検討くださいね。
4. 手紙やメッセージカード
ペットへの感謝の気持ちや最後のメッセージを書いた手紙を入れる方も少なくありません。
紙製であれば問題なく火葬できることが多いです。
火葬可能な副葬品の例
- 薄手の洋服
- タスキや寄せ書き
- お気に入りのおもちゃ(布製)
- 写真(少量)
- 生花
火葬できない副葬品の例
- プラスチック製品
- 金属製品
- 電池を使用する製品
- ガラス製品
- 革製品(大きいもの)
副葬品を選ぶ際の注意点
- 火葬場への確認:
必ず利用する火葬場に副葬品として認められているか確認しましょう。 - 素材の確認:
プラスチックや金属など、火葬に適さない素材は避けましょう。火葬業者によっては火葬可能な場合もあるため、併せて確認しましょう。 - 量の調整:
副葬品が多すぎると、ペットのご遺骨に影響を与える可能性があります。適量を心がけましょう。 - 個人的な意味:
数や種類よりも、ペットとの思い出や絆を象徴するものを選びましょう。 - 衛生面への配慮:
生ものや腐敗しやすいものは避けましょう。
まとめ
ペットの火葬時に入れられる副葬品は、ペットへの愛情と感謝を表現する大切な要素です。
フードやおやつ、お花、洋服や首輪、手紙など、様々な選択肢がありますが、火葬場によって許可されるものが異なります。大切なのは、ペットとの思い出や絆を象徴するものを選ぶことです。迷った際は必ず火葬業者に相談し、適切な副葬品を選びましょう。最後に、副葬品を入れることにこだわりすぎず、心からペットに感謝し、お空の世界での幸せを願う気持ちを持つことが最も大切だということを忘れないでください。