
ペットを亡くし悲しんでいる友人や知人がいたとき
ペットを亡くし悲しんでいる友人や知人がいたとき、
あなたはどのような声をかけますか?
10数年、もしかしたら20年以上寄り添った長生きしたペットを亡くしたご家族に、
どのような言葉をかけるのが適切でしょうか。
正解はないかもしれませんが、少なくとも自分の言葉で傷つけることがないよう、気を付けたいものです。
ここでは、どんな言葉をかけたら良いか、一緒に考えていきましょう。
ペットと人の関係
大切な家族であり、友人であり、パートナーであり――
人と動物という垣根を越え、言葉では表せないような強い絆で結ばれています。
長生きしたペットであればなおのこと。
10数年、自分の人生にぴったりと寄り添った存在が、ある日いなくなる。
その喪失感は、簡単には埋まらないものです。

どんな言葉をかけたらいいのか
ご家族との関係性にもよりますし、あなたがそのペットについてどのくらい知っているかによっても異なりますが、
一般的には次のようなポイントを押さえて言葉をかけるとよいでしょう。
- 長生きしたことへの称賛
- ご家族へのお悔やみ
- ご家族へのねぎらい
心からの思いを込めて、そっと寄り添う気持ちを大切にしたいですね。

気をつけたい言葉
ここで気を付けたいのは、「長生きしたのだから良いでしょう」というようなニュアンスを含まないことです。
ご家族自身、頭ではわかっていても、
「もう少しだけ一緒にいたかった」という思いは消えません。
たとえば以下のような言葉は、控えた方が無難です。
- 「〇年生きたのだから十分だよね」
- 「寿命だから仕方ないよ」
- 「うちの子は〇年だったけど、それより長いなんてうらやましい」
ご家族自身が使うのは構いませんが、私たちから伝えるときは、慎重な言葉選びを心がけましょう。
お悔やみ例文
「この度はお悔やみ申し上げます」という言葉に、次のような言葉を添えてみてはいかがでしょうか。
- 「〇〇ちゃん、頑張りましたね。ご家族の愛情があったから、こんなに長生きできたのですね。」
- 「〇〇ちゃん、大往生でしたね。それでも、もっと一緒にいたかったお気持ちはきっと変わらないですね。」
- 「長く一緒に過ごされた分、悲しみの深さも大きいかと思います。どうかご無理なさらず、お過ごしください。」
- 「〇〇ちゃん、たくさんの思い出を残してくれましたね。よろしければ、またお話を聞かせてください。」
まとめ
長生きしたペットを亡くされたご家族の悲しみや寂しさは、言葉では表せないほど大きなものです。
無理に励まそうとせず、そっと寄り添うこと。
そして、一緒に過ごした温かい時間が、これからも心の中に生き続けることを、そっと伝えてあげられたら素敵ですね。
あなたの優しい言葉が、きっと支えになるはずです。

この記事を書いた人
荒木 奈緒美
愛猫を亡くしペットロスを経験、うちの子に導かれるようにディアペットへ入社。
店舗スタッフを経験し、ディアペット大阪・名古屋店長へ。
動物葬祭ディレクター1級、愛玩動物飼養管理士2級保有。